女性の6割が経験!急に体が熱くなるホットフラッシュの原因・症状・対処方法をまとめて解説

ホットフラッシュの症状と対処方法

更年期障害で起こる症状はさまざまなものがありますが、よく見られるものは「ホットフラッシュ」です。
女性の6割が経験するともいわれていて、重症になると日常生活に支障をきたすような辛い症状です。
ではこのホットフラッシュはどのような症状で、どのような対処をすればよいのでしょうか。

女性ホルモンの減少がホットフラッシュの原因!体が急に暑くなり、発汗が止まらなくなる

ホットフラッシュは閉経前から増え始め、症状は2分から4分程度熱感を自覚したりや発汗が起こり、脈拍も増加します。
また顔面からほてりがはじまり、頭部や胸部にも広がることがあります。

具体的には突然体がカーっと熱くなったり、顔が紅潮し、涼しいのに汗が止まらず、胸がドキドキしたりします。

ホットフラッシュがおこる原因とは

更年期には、卵巣の機能が低下し、その結果女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が低下していきます。
エストロゲンの分泌低下により、自律神経のバランスも乱れてしまいます。

自律神経には様々な調節機能があり、体温調節もそのひとつです。

自律神経が乱れると、体温調節機能が間違った働きをしてしまい、血管の収縮や拡張がうまくいかず、その結果汗をかく場面ではないのにもかかわらず、発汗したり、のぼせやほてりがおこってしまいます。

ホットフラッシュの症状

・急にカーッと熱くなる
・顔がほてって赤くなる
・ドキドキする
・暑くもないのに、汗が止まらなくなる

首の後ろを冷やしたり、ツボ押しが有効!今すぐホットフラッシュを押さえる対処法

いったんホットフラッシュが起きてしまうと、一刻も早く症状を抑えたいと思うものです。
そんなとき、ひとつの対処方法は首の後ろを冷やすことです。

首の後ろ以外にも、脇の下や膝の裏、太ももの付け根部分などを冷やしても効果があることがあり、このとき熱中症予防のクールタオルなどを活用すると便利です。

またホットフラッシュの症状を抑えるには、ツボ押しを試してみてもよいでしょう。

代表的なツボとしては、

・汗を抑える合谷(ごうこく)
・屋翳(おくえい)
・大包(だいほう)
・頭に起こるさまざまな症状に効果のある百会(ひゃくえ)
・自律神経を整えるのに有効な太衝(たいしょう)
・ほてりに効果のある湧泉(ゆうせん)

などいくつか覚えておくと便利です。

運動・サプリメント・病院での治療。そのほかのホットフラッシュの対策を解説

ホットフラッシュの対処法はツボ押しの他にも以下の3つに分けられます

  • ウォーキングなどの有酸素運動をする
  • 食生活を改善したりサプリを活用する
  • 医療機関を受診して治療する

有酸素運動について

適度な有酸素運動は、代謝アップや、ストレスの解消になり、その結果自律神経のバランスを整え、ホットフラッシュの改善効果が期待できます。
有酸素運動とは、酸素をとりいれながら脂肪や糖を燃焼させる運動のことで、一定時間継続して行う、軽度~中程度の激しすぎない運動の事です。
簡単なものでは、ウォーキング、散歩などがオススメです。
1回につき30分程度、週に2、3回からはじめるとよいでしょう。

食生活を改善したり、サプリを活用する

ホットフラッシュの改善には、普段の食説活やサプリの活用も効果が期待できます。
以下、それぞれについて解説します。

バランスのとれた食生活を心がける

自律神経のバランスは、腸内環境と密接に関係していることがわかってきました。

ですから、ホットフラッシュの症状改善のためには、腸内環境を整えることも大切です。
そのためにはバランスのとれた健康的な食生活が一番で、主食(米、穀物)、野菜、肉、発酵食品などをバランスよく含んだメニューがおすすめです。

バランスの良い食生活を心がけることにより、善玉菌が増え、腸内環境が整います。
その結果として、ホットフラッシュの症状の緩和へとつながります。

イソフラボンサプリを活用する

更年期により、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少し、ホットフラッシュをはじめとした更年期障害の不快症状がおこるわけですから、女性ホルモンの減少を補うことも、対処法のひとつとなります。

女性ホルモン(エストロゲン)の働きには、

・お肌の新陳代謝を促進する効果
・髪のツヤ、やハリを保つ効果
・コレステロールの増加を抑えて動脈硬化を防ぐ効果
・骨を丈夫にする効果
・自律神経を安定させる効果

など女性にとって重要な効果があります。

ですから、減少した女性ホルモンを補うことは、ホットフラッシュの症状の緩和だけでなく、女性の健康、美容にとっても良い効果があると期待できるでしょう。

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そんな女性ホルモンの減少を補ってくれる食材に「大豆イソフラボン」があります。

大豆イソフラボンは、女性ホルモン(エストロゲン)と似た分子構造をしており、その働きも似ているため、大豆イソフラボンを摂ることにより、減少した女性ホルモンを補い、ホットフラッシュの症状を緩和することが期待できるのです。

但し、イソフラボンには2種類あり、一般的な大豆食品に含まれているイソフラボンは「グリコシド型」と呼ばれ、そのままでは吸収されません。

グリコシド型イソフラボンは、腸内で分解され「アグリコン型」イソフラボンとなってはじめて吸収されます。

女性ホルモン様として働いてくれるのも「アグリコン型」イソフラボンなのです。

発酵食品である味噌は、アグリコン型イソフラボンを多く含む食材とされていますが効率よくアグリコン型イソフラボンを摂りたい場合は、イソフラボンサプリメントを活用するのもひとつの方法でしょう。

医療機関を受診して治療する

ホットフラッシュなどの更年期障害の医療機関での治療には、ホルモン補充療法(HRT)があります。
減少した女性ホルモンを補充する治療法で、使用するホルモン剤にも数種類あります。
内服薬の他、塗り薬や貼り薬などのタイプがあり、それぞれに特徴があります。

内服薬の場合、胃腸や肝臓に負担がかる場合があり、胃腸が弱い人は飲めません。
塗り薬や貼り薬は、皮膚から吸収されるため、胃腸や肝臓への負担は少ないですが、かぶれなどに注意が必要です。

ホルモン補充療法は、更年期障害の諸症状に効果がありますが、ホットフラッシュのような血管運動神経症状に特に有効だとされています。

また、ホルモン補充療法は、更年期障害の改善だけでなく、生活習慣病の予防効果も期待できます。

ホットフラッシュの原因には、女性ホルモン(エストロゲン)の減少の他にも、ストレスなどが関係している場合があるため、ホルモン補充療法の他に、心療内科などの受診により、自律神経を整える薬や抗精神薬が処方される場合があります。

ただし抗精神薬などの場合長期間の服用による副作用や離脱症状などに注意する必要があります。
その他、心療内科でのホットフラッシュの治療法としてカウンセリングや認知・行動療法などがあります。

また、漢方薬によるホットフラッシュの治療法もあります。
ホットフラッシュ、発汗、イライラなどの不定愁訴に用いられる代表的な漢方薬として、「加味逍遙散(かみしょうようさん)」があり、産婦人科では、三大漢方薬のひとつと言われています。

加味逍遙散の服薬により、自律神経のバランスを良くしたり、血行を改善する効果が期待できます。

更年期のつらい症状をのりこえてイキイキとした毎日を送るために

以上、ホットフラッシュを中心に更年期障害のつらい症状や対処法について述べてきました。

最近ではプレ更年期といって、30代後半の女性にも更年期障害と似た症状を訴える方が増えています。
これは女性ホルモンの減少ではなく、生活の中で受けるストレスなどが原因となっているとも言われています。

これらの更年期やプレ更年期による不定愁訴は、症状の度合いは違っても、女性の約8割が感じていると言われています。

ですから、症状に苦しんでいる方は、一人で悩まず、まわりの方や、場合によっては専門家に気軽に相談してみることも大切です。